ワインに合うおつまみ「チーズ」とは?ワインがどんどんすすむ「チーズランキング」もご紹介!

wine and cheese

 

「家飲みワインに合うおつまみが知りたい!」

 

「チーズはどれを選んだらいいの?」

 

「好みのワインに合うチーズを教えて!」

 

Yamaguchi
私の仕事柄、そのような質問をよく受けます。今回は「ワインに合うおつまみ」の代表格「チーズ」についてご紹介していきます。

 

この記事で得られること

①ワインとチーズの関係性が理解できる

②好みのワインに合ったチーズが分かる

③ワインに合った「プチレシピ」が分かる

 

目次

ワインとチーズの関係性について

 

・ワインもチーズも「発酵食品」

 

まず、ワインは葡萄を発酵させたアルコール飲料であり、チーズは牛や山羊、羊などの乳を発酵させた発酵食品です。

 

実は、発酵食品を単体で食するよりも、発酵食品同士を一緒に食する事で「美味しさも栄養分もアップ」します。

 

発酵食品には、旨味成分が多いのも特徴です。発酵食品同士を合わせることで、旨味の相乗効果で美味しさも倍増します!

 

豆知識

和の調味料である「醤油」や「味噌」も発酵食品ですので、料理に使用することでワインとの相乗効果が期待できますよ。

 

・「地産地消」と共に育まれたワインとチーズ

 

ワインとチーズの歴史は、はるか昔の先史時代のほぼ同時期に始まったとも伝えられています。

 

cheese making

~14世紀のチーズ作り(カタテナンセの健康全書より)~

 

世界のワイン生産量で、毎年1位と2位を争っている「フランス」と「イタリア」では、古くから王室や庶民の食卓においてワインとチーズを一緒に食する習慣がありました。

 

中世のヨーロッパにおいて、「地産地消」の概念をもとに、その土地で生産されたワインやチーズをその土地の食卓で消費することが構築されていました。同じ土地で育った産物は同じ風味を醸し出すことで、「風味の相乗効果」を発揮し人々に幸福感を与えてきました。また、年月と共にワイン造り、チーズ作りは熟練の業により改良を続け、双方の歴史は現代に至るまで共に歩んで来ているのです。

 

2つが相乗効果を生み出す理由

①食品の種類が同じであること
②共に寄り添い歩んだ歴史があること

 

では、早速チーズをご紹介していきます!

 

①フレッシュチーズ

 

・爽やかな白ワインに合うチーズ

 

cheese to match wine

~画像はイタリアの「モッツァレラチーズ」~

 

最初にご紹介する、フレッシュチーズは爽やかな酸味が特徴的な熟成させないチーズです。

 

フレッシュチーズの特徴

①凝固させたミルクから水分を取り除いて作り「熟成させない」

②クセがほとんどなく優しい口当たり

③ヨーグルトにも似た心地良い酸味

④ナチュラルなミルクの甘み

⑤チーズ初心者の方にもおススメ

 

代表的なフレッシュチーズ

◆モッツァレラ(イタリア)

◆リコッタ(イタリア)

◆ブッラータ(イタリア)

◆クリームチーズ(オーストラリアほか)

◆フロマージュ・ブラン(フランス)

 

基本的に、フレッシュチーズは爽やかな風味が特徴ですので、合わせるワインも以下の特徴がある味わいのワインをおススメします。

 

フレッシュチーズに合わせたいワイン

爽やかな風味の白ワイン

フルーティーでやや甘みがある白ワイン

◆レシピによっては、軽めのフルーティーな赤ワイン

 

では、次にご自宅でも簡単にできる「プチレシピ」をご紹介していきますね!

 

イタリア南部生まれの「カプレーゼ」です。私も大好きな定番料理の一つです。

cheese dishes

~シンプルサラダのカプレーゼ~

 

材料

◆モッツァレラチーズ          250g~300g

◆トマト(中)               2個

◆フレッシュバジル(※)     8枚~10枚

◆塩             適量

◆粗びき黒コショウ      適量

◆EXバージンオリーブオイル 適量

(※)フレッシュバジルの代わりに、市販のバジルソースでもOKです。

 

レシピも超簡単で、モッツァレラチーズ、トマトは約5mm幅にスライスし、お皿に並べます。フレッシュバジルの場合は、そのまま手でちぎるか、小さいサイズのものは、そのまま盛り付けます。あとは、仕上げに軽く塩と黒コショウを振り、EXバージンオリーブオイルを回しかけます。これで完成です!

 

ポイント

フレッシュチーズは、淡泊な味わいのものが多いので、そのままよりも他の食材と合わせてワインと楽しむことをおススメします。仮にチーズだけの時短レシピなら、「リコッタチーズ+フルーツジャム」や「クリームチーズ+醤油」などのように、チーズにかけるだけでもOKです。レシピに、醤油を使う事でフルーティーで軽めの赤ワインにも合いますよ。

 

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爽やか白ワイン「ソーヴィ二ヨン・ブラン」

フルーティー白ワイン「ピノ・グリージョ」

 

②白カビチーズ

・コクのある白ワイン、赤ワインに合うチーズ

 

cheese to match wine

~ 画像はフランスの「カマンベールチーズ」~

 

次にご紹介するチーズは、表面が白いカビに覆われた日本でも大人気のナチュラルチーズです。

 

白カビチーズの特徴

①原材料は牛乳で、白カビを使って熟成(熟成期間は1~2か月)

②クセは少なく、なめらかな口当たり

③もっちりとした食感で、柔らかくクリーミー

④熟成が進むと、さらに濃厚な風味になる(※)

⑤チーズ初心者の方にもおススメ

(※)日本の大手乳製品メーカーが造っているカマンベールチーズは、「ロングライフチーズ」のため、時間をおいても熟成しません。フランス産のチーズは加熱殺菌されていないため熟成を続けます。

 

代表的な白カビチーズ

◆カマンベール(フランス)

◆ブリー(フランス)

◆ブリー・ド・モー(フランス)

◆パヴェ・ダフィノワ(フランス)

 

白カビチーズは、もっちりでクリーミー、まろやかな味わいが特徴的ですので、合わせるワインも「コク」や「まろやかさ」を持ったワインを合わせましょう!

 

白カビチーズに合わせたいワイン

濃厚でコクあるの白ワイン

◆熟成が進んでいない場合、軽めのフルーティーな赤ワイン

◆チーズの表面が褐色を帯び熟成が進んでいる場合、凝縮感のあるフルボディタイプの赤ワイン

 

では、次にご自宅でも簡単にできる「プチレシピ」をご紹介していきますね。

 

Camembert cheese and wine

~ レシピ① 白カビチーズとフルーツやナッツ 蜂蜜がけ ~

 

写真のように、カマンベールチーズに「フルーツ」「ローズマリー等のハーブ」「アーモンドやクルミ等のナッツ」を盛り付け、仕上げに「はちみつ」をかけるだけで、チーズの旨味がさらに引き立ちワインに合うおつまみが完成します!

 

例えば、二口サイズ程度にカットしたチーズに、リンゴのスライスをのせるだけでも良いですし、カットしたバゲットに、チーズを塗ってお好みのジャムをトッピングするだけでもOKです。

 

レシピのポイント

飲むワインによって、トッピングするフルーツやナッツ等をワインの風味に合わせる事が重要です。

◆コクのある白ワインなら「リンゴ」や「パイナップル」

◆軽めの赤ワインなら「黒ブドウ」や「ラズベリー」

◆凝縮感のある赤ワインなら「熟したイチジク」や「ローストしたアーモンド」

等、ワインの香りや味わいによって材料を変えると「ワインがどんどんすすむ」おつまみが完成しますよ♪

 

cheese ahijo

~ レシピ② 丸ごとカマンベールチーズのアヒージョ ~

 

材料

◆カマンベールチーズ          100g~150g

◆むきエビ(※)            5~6尾

◆好みのキノコ                        適量

◆プチトマト                              5~6個

◆ブロッコリー                          30g~50g

◆ニンニク                                  2片

◆オリーブオイル                      100ml~120ml

◆塩               小さじ1/2

◆乾燥バジル又はパセリ      適量

◆バゲット                                適量

(※)むきエビの代わりに、ベーコンやウインナーでもOKです。

 

調理手順は、小さめのフライパンにオリーブオイル、みじん切りにしたニンニク、塩を入れ中火にかけます。ニンニクの香りが立ってきたら、表面に十字の切れ込みを入れたカマンベールチーズとその他の具材を入れ火が通ったら仕上げにバジルを散らし完成です。

 

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\ソムリエ山口おススメ!白カビチーズに合うワインはこちら/

コク辛口白ワイン「シャルドネ」


フルーティー赤ワイン「ピノノワール」

 

③青カビチーズ

 

・重たい赤ワイン、甘口白ワインに合うチーズ

 

blue cheese

~ 画像はイタリアの「ゴルゴンゾーラチーズ」~

 

最後は、個性強め!チーズ上級者向けの青カビチーズのご紹介です。

 

青カビチーズの特徴

①原材料は主に牛乳や羊乳で、青カビを使って熟成(熟成期間は数週間~数か月)

②全体的に塩分が高い

独特な風味と舌を刺すような刺激

ややクセのある強い味わい

⑤チーズ上級者向け

※日本の大手乳製品メーカーが造っているブルーチーズで「ロングライフタイプ」のものは、時間をおいても熟成しません。主にヨーロッパ産のチーズは加熱殺菌されていないため熟成を続けます。

 

代表的な青カビチーズ

◆ゴルゴンゾーラ・ピカンテ(イタリア)

◆ゴルゴンゾーラ・ドルチェ(イタリア)※味わいがまろやかでクリーミーの為、青カビ初心者向き

◆ロックフォール(フランス)

◆スティルトン(イギリス)

 

青カビチーズは、ややクセのある強い味わいの為、ワインも凝縮感のある重たい赤ワインを合わせます。白ワインなら「甘口」を合わせます。チーズの塩気とワインの甘みが対比効果によって口中で絶妙なハーモニーを奏でますよ。

 

青カビチーズに合わせたいワイン

凝縮感のあるフルボディタイプの赤ワイン

甘口の白ワイン

 

ブルーチーズ簡単ソースレシピ

◆ブルーチーズ 130g

◆牛乳     300ml

◆塩      適量(※)

◆粗びき黒胡椒 適量

◆無塩バター  20g~30g

(※)チーズによって塩分が違うので味を見ながら調整してください。

 

調理方法は、フライパンに2㎝角に切ったブルーチーズだけを入れて弱火にし、木べらで混ぜながらチーズを溶かします。2分程でチーズが温まりますので、牛乳を加えて焦げ付かないように底からゆっくり混ぜ合わせます。全体的にとろみが出てきたら、塩、胡椒を入れ味を整え仕上げにバターを入れて馴染ませたら完成です!

 

Yamaguchi
ショートパスタに絡めるもよし、焼き上げたお肉やお魚にかけてもよし、の万能ソースです。使用するチーズは「ゴルゴンゾーラ」がおすすめですが、無い場合は出来るだけクリーミーなタイプを使用してくださいね。

 

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\ソムリエ山口おススメ!青カビチーズに合うワインはこちら/

重たい赤ワイン「テンプラニーリョ」


極甘口貴腐ワイン「セミヨン」

 

まとめ

今回は、チーズの中でも有名な3種類をご紹介しました。

 

この他にも、表面を塩水やブランデーで洗いながら熟成させる「ウォッシュチーズ」、山羊乳ならではの美味しさが魅力の「シェーブルチーズ」、様々な料理に使える「セミハードチーズ」、初心者の方でも親しみやすい「ハードチーズ」等、魅力溢れるチーズが盛り沢山です!

 

この記事を参考に、「ワインとチーズのマリアージュ」をご自宅でも実践みてくださいね。

 

皆様のワインライフがより豊かになることを願っております。

 

 

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