ワインの重い、軽いってどういう意味?
ライトボディ、フルボディのワインの味わいは?
この記事で得られること
①ワイン用語である「ボディ」の違いや見分け方が理解できる
②ボディを理解することで、自分好みの味わいが分かる
キャリア15年のソムリエが解説する「ワインのボディに関連する記事」はこちら↓
目次
ワインの重い、軽いの見分け方を知る
例えば、梨やブドウなどの果物が美味しく感じられる時は、香り、甘み、味わいが濃い時ですよね。
逆に、酸味が強調されていたり、風味が水っぽいと、味わいに物足りなさや薄っぺらさを感じると思います。
ワインの場合、風味の濃いブドウを使ってワインを造ると、「甘み」「酸味」「渋み・苦み」「アルコール度数」などの四要素が凝縮し、「重い」と表現できるワインになります。
赤ワインであれば、四要素が強く、さらに色合いも濃いと「重いワイン」となります。
~ ガーネット色と表現されます ~
「軽いワイン」だと、四要素が弱くなり、淡く明るい色合いになります。
~ ルビー色と表現されます ~
赤ワイン、白ワイン共に「重いワイン」はブドウが完熟することでアルコール分を多く含む、「温暖な気候」から醸造されやすいです。
「軽いワイン」は、酸味が強調され、アルコール分も比較的少ない「冷涼な気候」「雨が多く降った年」から醸造されやすくなります。
一般的なワインの成分
◆約85%の水分
◆約12%のアルコール分
◆約3%の香りや味わいなどの要素
約3%の香りや味わいの微妙な差が、ワインの重さや軽さを決定づけています。非常に大きな影響力を持ち、ワインの性格を形成する上で重要な要素です。
ワインが「重い」という表現は「重厚感」を意味する言葉ではなく、風味の複雑性や広がり度合い、余韻の長さなどの「多種多様な風味をバランスよく感じる時」に使用する言葉なのです。
ワインのボディとは?
ワインの「ボディ」とは、口中で感じる「コク」や「凝縮感」のことです。
ワインの発酵中に発生する「グリセロール」が、バターのような口当たりである「コク」を与えます。
このオイリーでなめらかな感触であったり、糖分やエキス分、アルコール分などを十分に含むものが、ボディがあるワインとなります。
3つのボディ
①味が濃厚で長熟タイプ…フルボディ
②フルーティーで軽快な酸味の早熟タイプ…ライトボディ
③中間的なタイプ…ミディアムボディ
キャリア15年のソムリエが解説する「ワインのボディに関連する記事」はこちら↓
まとめ
今回は、好みのワインを選ぶ際に重要なワードである「重い」「軽い」、そして「ボディ」について解説しました。
ちなみに、「重いワイン」に合わせる料理は、コクや凝縮感のある食材や調理法を用いることで、ワインと料理は合いますよ。
逆に、「軽いワイン」であれば、さっぱりした料理や軽めの前菜などと合います。
よくワインを飲む順番も質問されますが、最初は軽めのワインから飲み、後半に向けて重いワインを飲まれると舌が疲れずにワインの味わいを楽しむことができます。
今後のワインライフにご活用くださいね!
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